Meaning-Book

「晴耕雨読」の語源として有力だと言われているのが、明治時代の文学者である「塩谷節山」が著した漢文詩を語源だとする説です。塩谷節山が「晴耕雨読、悠遊するに足る」と書いたところから「晴耕雨読」が生まれたと言われていますが、その真偽ははっきりとしていません。 一方で塩谷節山が活躍したのとほぼ同時期である1989年に出版された『少年文庫 第二集』の中には、「吉田丹三郎」の漢文である「晴耕雨読楼記」が掲載されています。「晴耕雨読楼記」にも「晴耕雨読」という文字があることから、この漢詩が語源になったという説を支持する意見も少なくありません。 このように語源は諸説ありますが、少なくとも1989年の段階で「晴耕雨読」という言葉が使われていたということは間違いないといえるでしょう。